「僵尸(キョンシー)は実際に存在しているのか?」--僵尸の事実

怖いです −−− 可怕 (カオパ)


●僵尸とは

中国の伝説では数多くいたといわれる動き回る死体。
魂が死に、魄がまだ残っている状態。
顔つき・体つきは生きた人間と変わる点が無く、
20年以上前に死んだ者が生きていた頃そのままの姿で現れることもあったという。
その活動は夜間のみで、昼は棺の中にミイラのような姿となり収まっている。
昼間棺の中にいるキョンシーに火を点けると、奇声を発しつつ燃えるとされる。
映画などに出てくるキョンシー
道師によって使役されることもあり、その場合額に「勅令随身保命」と書かれた札を
貼られている。札が取れると凶暴化し人間の生き血を求めて彷徨うようになってしまう。
また、ピョンピョンと跳ねて移動するのは死後硬直のためである。


●僵尸の由来

キョンシーは漢字で書くと僵尸と書きます。僵はたおれる(たふる)。体が
こわばって伸びてしまう。尸は死体のことですから、死後硬直した死体を示し
ています。
また、僵尸という言葉は妖怪の名でなく、倒れた死体という意味もあって
『僵尸千里、流血頃畝=僵尸千里、血を頃畝に流す』という記述を史記
見る事ができます。
どうして死体がキョンシーになるかというと、地面に埋められた死体が
腐らずに(死蝋のようなものか?)に千年あまりが過ぎることを伏尸と
いいます。それが大地の気を吸って動くようになり人に害を与えるように
なるといいます。それがキョンシーこと僵尸なのです。
その人間の死体がキョンシー化するのを利用するのが「跳屍送尸術」です。
中國では生まれた瞬間からその土地の土地神に管理され、死もその管理下に
あります。だから他の土地で死んだものは死んでも行く当てがないのです。
そこで死体を故郷に運ばなくてはなりません。そこでこの死体を操り歩かせる
術ができたのです。操っているといっても仮初の生を与えているのですが、
時には暴走することもあったようです。

編者の話し

屍体を操る職業が実際に存在する。
昔、交通あまりにも不便で、故郷を出て、他省で働く人が病気や事故で亡くなったら、
屍体を故郷へ運ぶことができません。
中国では、人が亡くなったら、自分が生まれた故郷で入葬しなければならないなので、
それで、死んだ人を操って、道を示して、屍体を故郷まで運ぶ職業がありました。
この職業は誰でもやってはならない。
面接と試験が必要とする。
基本条件は身長170cm以上、方向感強い、顔が醜い人。
跳屍送尸術を学んで、それで死んだ人を操れる。
符を屍体の顔に貼り付けて、咒を唱って、屍体が立ち上がる。
そして、糸で一人ずつ縛って、牽引しながら、歩き出す。
屍体の関節や、筋などが固くなっているので、ピョンピョンと跳ねて移動することしかできない。
運ぶ途中、ミスが犯した場合、符が取れたら、屍体が操れずに僵尸になってしまう。